研究部

子育てと両立しながら、より良い製品のために日々研究。

2012年4月入社

湯浅 知世

研究部

Profile

工学部物質応用化学科出身。薬事課を経て研究部に配属され10年目。バイオ系をメインにインプラントの表面評価や免疫系の評価を行う。仕事と子育ての両立に奮闘中。

この業界と帝人ナカシマメディカルを選んだ理由は何ですか?

私が中学生の頃、祖母がリウマチになったことが整形外科という分野を知るきっかけでした。岡山という地が好きで、地元で技術系の仕事に就きたかったのですが、研究職を目指すには修士号を取ることが条件の企業がほとんど。でも、ナカシマグループは学士、修士の境がなく、学部卒でも技術系の職に就けると聞き、医療業界にも興味があったので当社を志望しました。当時ナカシマプロペラ(株)で働いていた研究室の先輩から、メディカルはまだ新しい会社で、先輩たちはフランクだし若い人も多いから意見が言いやすいよ、という話を聞いていたことも決め手になりました。

どんな仕事をしていますか?

入社後は、薬事課で医療機器の薬事承認を取るために必要な試験をする業務に4ヶ月ほど携わり、その後、研究部に異動しました。現在は研究部に所属し、バイオ系をメインにインプラントの表面評価や免疫系の評価を行っています。具体的には、医療機器を体に入れた場合、製品材料や表面が体内でどういう反応をしているのかを、実際に人や動物の細胞を使ってその結果を評価する実験を行います。例えば、骨がくっつきやすい材料が欲しいのであれば評価材料面に骨芽細胞をまき、どんな動きをするか、分化したらどのように骨細胞になっていくか、それを見て評価するという具合。生き物相手なのでおもしろいです。

自分の成長を感じるエピソードはありますか?

入社4年目のこと。アメリカで開催された国際学会での発表が印象に残っています。私が行なったのは、研究内容をまとめたポスターの前に立ち、興味がある人の質問に対してディスカッションするというもの。上司・同僚のアドバイスを受けながら、想定質問と回答を入念に準備して当日に臨み、発表自体は問題なく終えられたのですが、それ以外のことも大変でした。発表の時間以外は他の発表を聴講し、終わればホテルに戻ってその日の聴講内容をまとめるという過酷なスケジュール。全部英語ですし、慣れない英語発表の聴講で頭がパンクしそうでした。でも、初めてのアメリカ、初めての国際学会で不安だったにも関わらず、無事発表を終えられたことは自分の成長に繋がるいい経験だったと思います。

どんなところにやりがいを感じますか?

細胞実験では、1ヶ月培養させてその結果を最後の一日でまとめて計測します。その日失敗すると1ヶ月の成果が無駄になるし、最終日の仕事量は当然多いのですが、思い通りの結果やおもしろい結果が得られた時は達成感があります。
また、今までやったことのない新規の試験系を立ち上げる時、実験手技や条件を改善して一つの試験を完成できた時はやりがいを感じます。うまくいくことを想定していてもその通りに進むことは少なく、そんな時は何が悪かったのかを調べる付属実験を行い、改善した実験条件でやり直すとうまくいく。そんな謎解きみたいなところがおもしろいです。

会社についていかがですか?

研究部はR&Dセンターという専用の施設で勤務しています。様々な機器がそろっており、実験するには最適な環境です。実験をしていると煮詰まることはありますが、話を聞いたりヘルプしてくれたりする人もいるので苦痛ではありません。
また、やりたいことについては背中を押し、自由にさせてもらえるし、若手でも良い意見ならば通してもらえる。そんな会社の体質も自分には合っていると感じています。

仕事と子育ての両立についてお聞かせください。

息子が生まれて3年半になります。私は産前産後を含め、約1年休暇をもらいました。復帰するときは大変でしたが、今はペースも掴め、両立できています。子育てにはまだまだ時間が必要ですが、当社には時短勤務や看護休暇などの制度があるので助かっています。今は8時40分出社、15時50分退社の6時間勤務で、仕事帰りに迎えに行って一緒に帰宅しています。
また、仕事面でも工夫しています。6時間以内に終わらせなければならないので、時間の使い方は上手になりました。エクセルのマクロを活用してルーティン作業を効率化するなど、いかに時間短縮できるか常に考えています。大きな試験の最終日は実験工数が多く、周りの人に助けてもらうこともあります。子育ての大変さを理解し、協力的な周囲の人たちには感謝しています。
時短勤務は小学校卒業まで活用できますので、もし2人目ができても仕事は続けたいですね。

今後、チャレンジしてみたいことは?

外資がほとんどを占めるこの業界で、国内で研究、開発し、製造までしている会社は少なく、そのことに自信を持っています。私自身、直接製品を作っているわけではありませんが、現在、新規のプロジェクトも立ち上がっており、そこをベースに新製品の研究開発に関われたらいいなと思います。
また、余裕ができたら産休前のように学会発表の場をもっと作っていきたいです。学会での発表は他の先生方に知らないことを教えてもらったり、感想を聞いたりするいい機会ですし、とても勉強になりますから。

後輩たちにメッセージをお願いします。

就職活動の時期は、いろんな話を聞くことができる時期です。たくさんの人に話を聞き、自分が進みたい方向に歩んでいってほしいですね。
私は実験をやりたくて化学の道に進み、行きたい会社に絞って就活をし、今の自分があります。研究職は好きであれば楽しい仕事です。誰もしたことがないような実験にもチャレンジできますし、新しいことしてみたいという積極的な人には向いていると思います。

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